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今月のアロマ
アロマで花粉症対策  〜 ティトリー 〜
    

春一番が観測されて、花粉症の方にとって憂鬱なシーズンがやってきました。春に飛散するスギ花粉量は前年夏の気象条件に大きな影響を受けます。一般に夏が猛暑で雨量が少ないと翌春の花粉が多くなり、逆に冷夏で長雨であれば花粉が少ないといわれています。昨年の夏は全国的に記録的な猛暑で雨量も少なかったために、スギの雄花の成長が盛んになり、今春は全国的に花粉が非常に多く、例年比1.5から2倍、地域によっては30倍以上といわれています。こまめに花粉症情報をチェックして、早めの対策を心がけましょう。

花粉によって起こるアレルギー性鼻炎を花粉症といいますが、花粉が飛散する時期に、花粉が目や鼻の粘膜に付着して症状があらわれます。私たちの身体には体内に侵入しようとする異物(抗原)をやっつけようとする働き(免疫機能)があります。本来は外敵から身を守るシステムなのですが、これが過敏に反応して、花粉にまで免疫機能が働いてしまいアレルギー反応が起こります。5人に1人は花粉症といわれていますが、体質、住環境や食生活などの要因が加わり症状を悪化させるようです。花粉症の治療には抗ヒスタミン薬やステロイド薬が用いられていますが、薬には頼らずに自然療法で治したいという方もかなりいるようです。花粉シーズンをすこしでも快適に過ごしていただくために、ハーブやアロマテラピーなど穏やかな自然療法による花粉対策を試してみてはいかがでしょうか。

ティトリー(Tea Tree)はオーストラリア原産のフトモモ科の低木です。オーストラリアの先住民族アボリジニは、この木をTi-Treeと呼んで、長い歴史を通して葉を煎じて飲んだり、創傷の治療薬として用いてきました。 精油は葉部を水蒸気蒸留して採油します。主成分はテルピネンー4-オール、1.8-シネオール、y−テルピネンなど。清潔感のあるやや鋭い木の葉の香りです。石鹸、シャンプー、デオドランド剤などに用いられています。 アロマテラピーでは、ショックからの立ち直り、精神的落ち込みによる免疫力低下の改善に用いられます。

強心作用、去痰作用、坑ウィルス作用、抗感染症作用、殺菌作用、殺真菌作用、殺虫作用、刺激作用、消毒作用などがあります。花粉症の症状緩和に役立つ精油としてマスコミでも度々取り上げられていますが、実際に効果があったというアロマファンは多いようです。アロマテラピーの臨床例からもティトリーによる免疫力の改善が報告されています(AAJ会報第20号)。以下に花粉症の症状緩和のための利用例をご紹介しますので参考になさってください。

●マスクの内側のガーゼに1滴垂らします。外出時にはおすすめの花粉症対策です。(多量の滴下は危険です)
●スプレー: ティトリー精油でスプレーを作り携帯します。外出時のマスク、ハンカチにさっとひと吹きすると花粉のシャットアウトに役立ちます。(無水エタノール5cc、ティトリー10滴、精製水 45cc)
●吸入法: マグカップに湯(80度位)を入れて、精油を2滴垂らします。マグカップから上がる精油を含んだ蒸気をゆっくりと、目を閉じて大きく呼吸しながら吸い込みます。湯気が立たなくなったら、吸入を終了します。
●沐浴: バスタブに3〜5滴垂らしてよくかき混ぜます。精油を含んだ湯気で身も心もリフレッシュ!ストレス解消にもおすすめです。
●ボディトリートメント: アロマテラピーのボディトリートメントは、自律神経のバランスを整え、継続的にトリートメントを受けることで免疫力が高まります。自宅ではセルフマッサージしながら、ブレンドオイル(ティトリー精油1%濃度)を身体に擦り込みます。

使用上の注意: 精油は非常にパワフルなので希釈して用いることが基本です。特に敏感肌の方はご注意ください。


◆バックナンバー
2006年9月 秋色の「森林セラピー®」いいやま北竜温泉 モニターツアー「アロマテラピーと玄米菜食で身体の中からきれいになる旅」のご案内
2006年2月 自然香水 − 心と体で感じる新しいアロマテラピー
2006年1月 新年を飾る和の香り 〜 松 〜
2005年12月 聖夜を彩るアロマ 〜乳香(フランキンセンス)〜
2005年11月 アロマで身体の冬支度 〜ジュニパーベリー〜
2005年10月 アロマで生活のリズムを整える 〜ゼラニウム〜
2005年8月 アロマで森林浴 〜サイプレス〜
2005年7月 涼を呼ぶアロマ 〜レモングラス〜
2005年6月 アロマで梅雨を快適に暮らす 〜ペパーミント〜
2005年5月 アロマでストレスを洗い流す 〜ラベンダー〜
2005年4月 アロマで春の眠気に負けない 〜ローズマリー〜
2005年3月 アロマで花粉症対策 〜ティトリー〜
2005年2月 アロマで風邪予防 〜ユーカリ〜
2005年1月 冬のスキンケア 〜バラの香りで美しくなる〜
オーストラリアの先住民族アボリジニは、ティトリーをTi-Treeと呼んで、長い歴史を通して葉を煎じて飲んだり、創傷の治療薬として用いてきました。ティトリーは、英語でTea Tree=茶の木 と書きます。キャプテン・クック(1770年、オーストラリア上陸)が、アボリジニがTi-Treeの葉を煎じて飲む様子をみて、Tea Treeと命名したといわれています。
1927年ごろ、ティトリーがヨーロッパへ持ち込まれると、その殺菌消毒作用がたちまち注目を集めました。オーストラリア、アメリカ、フランスでは、ティトリー精油の坑ウィルス作用、抗感染症作用、殺菌作用などの特性について、積極的な研究が進められてきました。オーストラリアでは伝承的な民間薬として家庭には必ず1本常備されています。