ゴールデンウィークが終わると、集中力が低下する、やる気が起こらない、寝つきが悪いなどの症状がでてきます。いわゆる5月病と呼ばれるもので、新しい環境での生活が身体や心に負担をかけて心身ともにくたびれてしまう状態です。原因は疲労やストレスの蓄積によるものですが、新入生や新入社員に限った症状ではありません。
私たちの身体は、恒常性(ホメオスターシス)が働いて、常に体内のバランスが保たれています。恒常性をコントロールしているのが視床下部で、ここでは体内の情報を収集し自律神経を媒体として、消化器・血管系・内分泌系・生殖器などの機能を調節しています。
適度なストレスは身体を活性化させて、仕事やスポーツ、学習意欲を向上させますが、過度なストレス、または長期にわたるストレスは、交感神経と副交感神経のバランスを崩してしまい、自律神経の失調という状態になります。
5月病を防ぐには、第一にストレスを溜め込まないことです。栄養バランスに気をつけて、気分転換を図りながら、自分の目標や興味関心を適度な刺激として、日々の生活を活性化させることが大切です。
「今月のアロマテラピー」はリラックスというイメージにぴったりの精油、ラベンダーを紹介しましょう。
ラベンダーの原産地は地中海沿岸地域で、現在はフランス、イギリス、イタリア、ブルガリア、日本、オーストラリアなどで栽培されています。ラベンダーの語源は、ローマ人が公衆浴場にラベンダーを入れたり、衣類の防虫のために洗濯のときに香り付けたりしたことから、ラテン語のLavo(洗う)、
Lavandalavare(洗濯物)といわれています。
シソ科の常緑小低木で、80種類以上の品種があります。代表的なラベンダーは、イングリッシュ・ラベンダーとフレンチ・ラベンダーで、古くから薬用や香料、精油の採油用に栽培されています。
精油は葉と花を水蒸気蒸溜法で採油します。古代より治療、防虫剤、消毒剤、また沐浴に使用されてきました。ラベンダーのふくよかな香りの主成分は、酢酸リナリル、リナロール、ラバンジュロールなどです。鎮痙作用、鎮静作用、抗真菌作用、抗炎症作用、抗感染作用、免疫調整作用、強壮刺激作用、血圧降下作用、抗不安症作用などの働きがあります。心に対しては精神的なリラックス作用があり、肌に対しては皮膚の修復を助ける働きがあります。化粧品、入浴剤、香水、ポプリ、ティー、お菓子などに幅広く利用されています。
緊張感が抜けないとき、神経が高ぶっているときは、室内芳香浴や沐浴(アロマバス)でリラックスしましょう。電気式のアロマポットでお部屋にラベンダーの香りを漂わせながらストレッチすると、心身の疲れが癒されます。ラベンダー精油(5滴以下)をいれたぬるめのお湯(38〜40度)で15分間、半身浴をします。ラベンダーの優しい香りに包まれて、疲労感、怒り、悲しみを汗とともに洗い流しましょう。
ラベンダー精油は最も有用性のある精油のひとつですので、常備しておくと便利です。
ラベンダーティーは、ふくよかな香りが精神的ストレスを和らげ、心をリラックスさせてくれます。レモンを加えると紫色から美しいピンク色に・・。苦味があるのでハチミツを加えると美味しくいただけます。就寝前に飲めば、一日の疲れを解きほぐし安眠へ誘ってくれます。
使用上の注意:通経作用があるので、妊娠の初期は使用を避けてください。