▲トップへ戻る
夏になると樹木はフィトンチッドを盛んに発散します。フィトンチッドとは、植物が、カビ、細菌、害虫などの微生物から身を守るために備わった防御機能であり、また成長促進のために放出する揮発性物質です。抗菌性や消臭効果に優れており、環境を浄化する働きがあります。森林の空気が清々しいのは、樹木の多様なフィトンチッドが空気を浄化しているからです。 「森林浴」は樹木の香りを浴びて、ストレスや疲れを癒す自然療法のひとつです。アロマテラピーの観点からもとても有効な健康法です。フィトンチッドの主な成分は揮発性の強いテルペン類です。近年、ロシアをはじめとする各国でフィトンチッドの研究が行われ、人体に対する好影響を示すデータが明らかにされています。フィトンチッドのシックハウスの原因となるホルムアルデヒドを分解する力を利用した空気清浄機やフィトンチッド拡散器が販売されています。 今月は、森林浴の香り、すっきりとしたウッディなサイプレスをご紹介しましょう。サイプレスはフランス、スペインを中心として地中海に広く分布するヒノキ科の常緑樹です。 香りが良く腐りにくいことから、エジプト人はミイラの棺を作り、神殿の屋根を葺きました。ギリシャ人は、サイプレスで神々の彫像を作りました。地中海に浮かぶキプロス(Cypress)島は、サイプレスの木が崇拝されていた島として命名されました。 サイプレスの学名はCupressus semperuirens、和名は糸杉。精油は葉と球果を水蒸気蒸留法で採油します。ヒノキの香りによく似ているので日本人には親しみやすく、男性にも女性にも受け入れられる爽やかな森の香りです。主成分は、モノテルペン炭化水素類のサビネン、_-ピネン、_-ピネン、ミルセンなど。サイプレス精油の森林を連想させる香りは、空気清浄作用、殺菌作用に優れており、心に対してはイライラを鎮め、怒りを和らげます。肌に対しては肌水分のバランスを調整し、収れん作用があります。身体に対しては、利尿、デオドラント、ホルモン調整、毛細血管収縮、止血鎮静、体液バランスの調整、女性の体のリズムを整える作用があるといわれています。 サイプレス油は、体液のバランスをよくする働きがあり、またデオドランド効果に優れているので、スプレーを作って常備しておくと便利です。シャワーの後、全身にスプレーします。外出前には、汗をかきやすい部分や足にスプレーします。脂性肌の方はスプレーをコットンに吹きかけて、気になる部分をやさしくパッティングすれば、油浮きを抑えます。サイプレスのすっきりとした香りで、夏のベタベタ感を解消しましょう。
ロンドンにはハイドパーク、リージェントパーク、セントジェームスパークなど緑豊かな公園が一般公開されています。都会の喧騒を忘れさせてくれる公園は、ロンドンっ子の生活に欠かせない憩いの空間です。四季を通じて、ジョギング、ローラースケート、サッカー、ウォーキング、犬の散歩、読書、ランチ休憩などを楽しみます。夏が短い英国では、太陽を求めて人々は好んで戸外で過ごします。週末には、日の暮れるまで日光浴や森林浴を楽しむ人々で賑わいます。