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今月のアロマテラピー
10月のアロマテラピー アロマで生活のリズムを整える 〜ゼラニウム〜
    

爽やかな季節がやってきました。季節の変わり目は、肉体的にも精神的にもデリケートになっています。夏に強い太陽の日差しを浴びた体は、予想以上のエネルギーを消耗しているため、気温の変化で体調がくずれやすくなります。脱力感に襲われたり、無気力状態に陥ったり、集中力が低下するなどの症状がでたら要注意です。また、ホルモンバランスに変調をきたしやすく、PMS(月経前症候群)、生理痛、肌荒れなどのトラブルを引き起こします。
今月は、ホルモンのバランスを整え、心と体にやさしく作用するゼラニウム精油をご紹介しましょう。

ゼラニウムの原産は南アフリカ。フウロソウ科の多年草、半低木です。園芸用のゼラニウムは種類の豊富さと育てやすさで人気がありますが、香りを楽しむセンティッドゼラニウム(ニオイゼラニウムまたはハーブゼラニウム)は、ハーブの人気の高まりとともに注目されるようになりました。センティッドゼラニウムには、ローズ、パイン、ナッツ、シナモン、レモンなどたくさんの品種があります。
精油は、ブルボンゼラニウムやローズゼラニウムなどの葉と花を水蒸気蒸留法で抽出します。 甘くバラの芳香とミントのような爽やかさを含んだ香りは、化粧品や香水の香料として、古くからフランスを中心としたヨーロッパで利用されてきました。精油用のゼラニウムは、インド洋のレユニオン島(旧称ブルボン島)、フランス、スペイン、モロッコ、エジプト、イタリア、中国、タンザニアなどで栽培されています。
主な成分は、ゲラニル酸(酸)、ゲラニオール、シトロネロール、リナロール、ミルテノール、テルピネオール(アルコール類)、シトラール(アルデヒド)、メントン(ケトン)、オイゲノール(フェノール)、サピネン(テルペン)などです。

ゼラニウムは、心に対して、不安と抑うつを鎮め、精神を明るく高揚させます。体に対しては、ホルモン系の働きを正常にする機能があり、PMS(月経前症候群)、更年期の症状を和らげるといわれています。利尿作用があるので、体内の水分バランスを整えます。肌に対しては、皮脂の分泌のバランスをとり、血行を促進し、収斂作用があります。

○脱力感・無気力状態には、ゼラニウム+ベルガモット(またはオレンジ)で芳香浴、または沐浴をどうぞ。ゼラニウムの甘い香りと柑橘系の爽やかな香りが、精神疲労、ストレスを緩和し、心身バランスを整え、精神を明るく高揚してくれます。
○不快なPMSや生理痛は、半身浴または足欲で体を十分に温めてから、腹部をホホバオイル(10ml)+ゼラニウム+ラベンダー(1滴)またはクラリセージ(1滴)のブレンドオイル(1%濃度)でやさしくマッサージします。
○美肌作りには、ホホバオイル(10ml)+ゼラニウム(1滴〉+フランキンセンス(1滴)のブレンドオイルで、顔全体から首筋、デコルテをやさしくマッサージします。皮膚細胞の成長が促進され、皮脂バランスを整え、健康な肌を育みます。

秋の夜長は、読書やビデオ鑑賞などで夜更かしをしがちですが、体と心をリラックスさせて、十分な睡眠とバランスの良い食生活を心がけて、生活のリズムを取り戻しましょう。

使用上の注意:
妊娠中は使用を避けてください。敏感肌の方は、精油の使用量を少なめにしてください。


◆バックナンバー
2006年9月 秋色の「森林セラピー®」いいやま北竜温泉 モニターツアー「アロマテラピーと玄米菜食で身体の中からきれいになる旅」のご案内
2006年2月 自然香水 − 心と体で感じる新しいアロマテラピー
2006年1月 新年を飾る和の香り 〜 松 〜
2005年12月 聖夜を彩るアロマ 〜乳香(フランキンセンス)〜
2005年11月 アロマで身体の冬支度 〜ジュニパーベリー〜
2005年10月 アロマで生活のリズムを整える 〜ゼラニウム〜
2005年8月 アロマで森林浴 〜サイプレス〜
2005年7月 涼を呼ぶアロマ 〜レモングラス〜
2005年6月 アロマで梅雨を快適に暮らす 〜ペパーミント〜
2005年5月 アロマでストレスを洗い流す 〜ラベンダー〜
2005年4月 アロマで春の眠気に負けない 〜ローズマリー〜
2005年3月 アロマで花粉症対策 〜ティトリー〜
2005年2月 アロマで風邪予防 〜ユーカリ〜
2005年1月 冬のスキンケア 〜バラの香りで美しくなる〜
アイビーゼラニウム
(ロンドン、チェルシーにて)

ゼラニウム(ペラルゴニウム)の仲間は、世界中に数多くあります。原産地は南アフリカで、1690年頃、プラントハンター〈※注〉によってイギリスに渡り、その後改良が加えられて、1800年代に数多くの品種が生まれました。産業革命で豊かになった市民が戸建てを所有するようになると、それまで王家や貴族の特権とされてきた庭園造りが、ガーデニングとして普及しました。ゼラニウムは、丈夫で栽培しやすく、赤やピンクなど豊富な色彩の花を次々と咲かせることから、庭や窓辺を飾る花として人気NO.1でした。イギリスでは、街のあちらこちらにゼラニウムの見事なハンギングを見かけます。

※プラントハンターは、17世紀から20世紀にかけて王家や貴族をパトロンとして、アフリカや北米、中国そして日本など、世界各地を旅して種、苗を大変な苦労を伴ってイギリスに持ち帰りました。彼らが持ち帰った植物は、研究目的の他、装飾用に宮殿や貴族の庭園を飾りました。